2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧
リボンがポップスターを飛び立った頃、ウルルンスター“水の都”ベネティにて…「“イカズチ団”の襲撃は2日後か……あ」ドロップが呟くと、周囲の空気が引き締まった。準備を進める面々だが、不安は拭えない。「長いようで短いね、3日って」「あのガキもまだ動けん…
身体が震える。思考が止まる。何もわからない。ただただ……怖い。誰か、誰でもいいから助けてくれ……リボンの最後の拳がダークゼロに当たる瞬間、恐怖で何もわからなくなっていたダークゼロが気付く前に、ワドルディとアドレーヌは顔を引きつらせていた。「………
「ここは、私が戦います!!」宙に浮かぶクリスタル、ワドルディとアドレーヌの前で宣言するリボン。その姿には、なんともいえない頼もしさと不安があった。「リボンちゃんが、戦う!?」「私達がサポート!?」「はい、それが一番安全です。心配しないでく…
ゼロ、ダークマター、ゼロツーの3体はポップスター上空に集まっていた。「ダークマインドはどうした?」「さあな。先程の爆発でやられたのかもな」「有り得ないことではないですな。ゼロ様、いかがなさいますか?」「…我々はウルルンスターに向かう。この星…
「……上手く逃げたか」ゼロツーは周囲を見回しつつ呟いた。先程の爆発に気をとられた隙をついて、ワドルディは姿を消したようだ。「…まあよい、目的はカービィだ。…どうやらここには居ないらしい…」そう言ってゼロツーは飛んでいった。その姿を、森の中からワ…
マスクド・デデデ。そう名乗ったのは、鋼鉄の仮面を被り、自身と同じ程の巨大なハンマーを携えたデデデ大王だった。「…なんだ、武器を変えただけではないか。それにその変な仮面はどうした?」「それだけの変化がワシをどれだけ変えるか…試してみるか?」デ…
煙がもうもうと上がっている。ゼロツーは憐れむような目で煙の中を見つめていた。「哀しいな…弱いというのは…む?」徐々に煙が晴れていく。そこに、ワドルディは立っていた。「ま……まだ…!終わっちゃ…いない…ッスよ……!!」「ほう…我が“ゼロレーザー”をまと…
「(ヤバい!!)クラッコ!!」アドレーヌが叫んだ時には、もう遅かった。満身創痍のクラッコに向けてレーザーが放たれた。「ぐあああああッ!!」「クラッコーー!!」「あとは貴様だ、小娘……」ダークマインドがアドレーヌに狙いをつける。その目には、すで…
「わーーーーーッ!!」大きな悲鳴が響き、村の中をワドルディが駆け抜ける。「む…!無理ッス!無理ッス!!なんであんなのがいるんスか!?なんで生きてるんスかああ〜!!」泣き叫ぶワドルディの背後から追ってくるのは過去にカービィが倒した強敵。赤く輝…
「…行くぞ」空が黒く染まっていく。それは、プププランドでは何度か起こったことのある異変。青い空を埋め尽くした黒い雲の中に、無数の目が見えた。何かを探すかのようにギョロギョロ目が動いている。「居ないな…」「わざと小娘に気付かせたんだ、我らの襲…
アドレーヌは城を飛び出し、再び走っていた。丘を下り、村を抜けて、広い草原まで走って、やっと足を止めた。「はあ…はあ……はあ……はあ……」少しずつ落ち着いてきたが、噴き出す汗は止まらない。「あんなこと言っちゃったけど…まだ…気持ちの整理が…」ダークマ…
ホロビタスターで合流し、共にウルルンスターへ向かうことになったシャドーとルルナは、ワープスターに乗って順調に目的地へと近付いていた。「……ねえ、シャドー」「ん?」「なんでついてくるって言ったの?」「俺が来ちゃいけないのか?」「そうじゃないけ…
「フレアくんが…お、王子…!?」ドロップは驚きのあまり、震えながら呟いた。「まあ…“元”な。話せば長くなるけど」「ならいいや」「時間ないしね」「お前ら…」話したくないことだが、興味なしといったように話を流すカービィとギャラには若干の苛立ちを覚え…
「逃げられちゃったなあ…」ジョーカーは1人、噴水広場で呟いた。「まあ、いいや。フレアくんのことをゼウスさんに報告しに行こう…それにしても…“さっきの”は誰だろ…?」カービィ達は街の外れにある古ぼけた小屋の前にいた。「…何が起きたの?」「わからない……
人間を描いてみたりします。カゲロウプロジェクトより、シンタローとエネです。メカクシティデイズのジャケット(?)を参照して描いてみました。まるまる模写ってわけじゃありませんが。手本の絵があれば、人に見せられるレベルにはなりますが、まだまだ。自…
不敵に笑うジョーカー。シュラが刀を手に取り構える。「…キミに用はないよ。ボクはフレアくんと手合わせして、それをゼウスさんに伝えるだけだからね」「貴様らの都合など関係ない。この街への襲撃を予告している者達をみすみす見逃すわけにはいかん…!」「……
「ただいま戻りました」「おう、どうだった?って…!?」戻ってきたドロップの声に振り向いたフレアは、彼女の後ろにいる2人を見て驚きの声をあげた。「ああーーーー!!」「フレア!本当にいた!」「カービィ!ギャラ!お前ら、なんでここに!?」「えっ!…
ドロップは微笑んで扉に向かっていく。「いや、扉開けた時点でバレるだろ!おい、ドロッ…」フレアが言い切る前に、ドロップは扉をすり抜けるように消えていった。「は…!?す、すり抜けた…!?」「正確には“染み込んだ”と言うべきだろうな」シュラの言葉にフ…